日本で学ぶ


日系スカラーシップ留学体験談~石田さん

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どうして日本へ留学しようと思ったのですか?


昔からサンゴ礁が大好きだったことがきっかけで、日本へ留学する事を決めました。琉球大学は沖縄県にあり、大きいサンゴ礁の研究センターがあります。琉球大学のサンゴ礁の専門家はここで行った研究によって世界的によく知られています。先生の研究実績や地理、施設が持っている技術などからこの大学で博士の勉強をすることに決めました。 コロンビアにもよいサンゴ礁の研究グループがあります。これらのグループは国内の機関や組織に散在しているので、研究の知識や情報交換を行うことは難しいです。一方、瀬底島はすべての研究グループの拠点となっているので、琉球大学は学際的な研究がしやすい場所です。


日本での生活はどうですか?


日本の生活は非常に安全だという点は日本の一番好きなところです。日本に来てはじめの半年は新宿日本語学校で勉強しました。この学校は東京のよい日本語学校の1つです。この学校では日本語の勉強だけではなくて、日本の文化と暮らしについても沢山学べました。この学校のおかげで日本の生活にすぐに慣れました。 日本で初めて体験したことがたくさんあります。例えば、富士山の頂上から日の出を見ることや複数のお寺と神社への参拝、長野県でのスキー等です。もちろんどの国も完璧ではありません。すべての物を持っていても日本の暮らしは時々寂しくなる瞬間があります。家族や母国の友人と会えなくて寂しくならないように、毎日親戚や親友と連絡をとることも大切です。それから日本語の勉強もとても大事です。なぜかと言うと日本人の友達を作るためには日本語の能力が必要だからです。


どのような勉強・研究をしていますか?


現在、日本の南に位置する沖縄に住み、琉球大学でサンゴ礁に関する博士の勉強と研究を始めました。サンゴは高い海水温度にさらされると、どのようになるのかを理解したいのですが、その中でも海水温度が高い場合、サンゴのDNAにどのような影響を与えるのかが一番興味のあることです。これが理解できたら、次の百年の間に予想されている気候変動がどのようにサンゴ礁に影響を与えるのかが分かり、現在のサンゴ礁の保護対策より効果的な保護対策を講じる事ができると思います。 私の研究室は国際的なので、いろんな国からの研究者と知的で文化的な交流ができます。大学の先生達の知識も高く、研究室の施設や機械は最新型なので、最先端の研究を行うことができます。今のところ、私はとても満足しています。


留学を通して、日系人としての意識が変わりましたか?


日本で暮らし始めてから自分の日系アイデンティティはだんだん変わってきました。なぜかと言うと、ずっとコロンビアに住み、両親は子供の頃、離婚したので、私は母親「コロンビア人」によって育てられました。日本の影響があまりなかったので、100%コロンビア人だと思っていました。例えば、私は半分コロンビアから、半分日本からの遺伝子がありますが、コロンビアで日本人と同じ時間を過ごした時に、例えば日本語のクラスでとか、私の故郷の日本のコミュニティのイベントで、時々失われた私の一部を見つける必要があると感じました。ただその時はその気持ちがよく分かりませんでした。 日本に来てから、最終的には私が日系であることがどれほど幸運なのか理解できました。その上、日系の重要性と責任も分かりました。なぜかと言うと、コロンビアと日本はとても異なっていて、文化的、歴史的、経済的に違います。しかし、私はこの二つの国の中心にいるので、両国のよい面を持ったいい人になりたいです。この知識を使ってコロンビアと日本の架け橋となり、様々なプロジェクトを作りたいです。


将来の夢は?


将来の私の夢は一つです。私の活動によって、生まれたときよりも、よりよい世界にしたいです。環境分野では、これはもちろん海洋とサンゴ礁に関係していますが、世界の色んな所で保全や修復のプロジェクトを立ち上げたいと思います。特にコロンビアの海洋環境についてはまだしなければならないことがたくさんあります。一番大きな目標は、プロジェクトを通してサンゴ礁に具体的かつ直接的な良い影響を与えることで、継続的にプロジェクトの改善もしたいです。また、複数のプロジェクトを行うときに大事なことは、サンゴ礁に関係している人達の環境教育です。例えば、サンゴ礁から利益を得ている人に良い利益を与えながら、良い生態系を守るという均衡をどうやったら作れるかなどを考えたいです。この夢の一部分でも実現できるように、先生達から教えてもらったことを生かし、現在、研究に励んでいます。 また、もう一つの夢はもっと個人的なことですが、日ごろの生活で、例えば、親切にするとか、みんなを大事にするとか、私の周りの人の生活をよくしたいです。これは小さなことですが、生活に深く関わっているので、重要なことです。


これから留学を考えている人へメッセージを!


人はそれぞれ違います。同様に、日本の各町も異なっています。このような私の考えは、私の経験の影響を受けていると思います。私にとって日本で留学する事は非常に豊かな経験です。個人的、文化的、学問的、知的に様々な体験をし、新しい事を学ぶことができました。もちろん先に言った通り、すべてが完璧なわけではありません。しかし、一番大事な点はそれぞれ体験したことを通して一つの事を学ぶことです。普段の生活の中で起こった事の中から良いことをいつも見つけて下さい。そして、いつもあなたが受け取るすべての物に常に感謝してください。 もし日本で留学したいなら、日本語を勉強しなければなりません。しかし、話すことだけではなくて、読むことと書くことも同じぐらい重要です。日本語が理解できなかったら、日本の社会に入れないと思います。ある友人たちは何年も日本に住み続けていますが、日本人とよい関係をまだ作れていません。この人達のソーシャルサークルは英語が話せる日本人と他の国から来た人に限られています。日本で良い生活ができるかどうかの唯一の責任者はあなたです。